新製品紹介
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日立金属技報 Vol. 30(2014)
アモルフス積層���ロクコア
Amorphous Laminated Block Core
Amorphous block core:AMBC series
 太陽光発電では,効率向上のため
に,インバータ内に用いられるリア
クトル部品の損失低減が期待されて
いる。日立金属は,リアクトルを構
成する部品であるアモルファス積層
ブロックコアを開発した図1
 アモルファス金属 Metglas
®
は,
低コアロス,高磁束密度材料として
知られている。アモルファス積層
ブロックコア(以下ブロックコア)は,
Metglas 2605SA1 および 2605HB1M
を用い,任意の長さに切断したアモ
ルファスリボンを積層,樹脂含浸し
てブロック形状に構成したものであ
る。その寸法を表1に示す。
 このブロックコアおよびアモル
ファスカットコア(角形状に巻回し
たアモルファスリボンを接着固定し
てから切断したコア。以下 AMCC)
板厚の異なる2種類の電磁鋼板
(Oriented 3 % Si-Fe, 6.5 % Si-Fe)
用いたリアクトルのコアロス周波数
特性を図2に示す。ブロックコア
AMCC と同様に電磁鋼板より
も低コアロスを示している。
 図 3 には,ギャップロスの周波数
特性を示すリアクトルは飽和し
にくくするためにギャップを設け
て使用されることが一般的である。
 ギプ部周辺でフリンング
磁束ぶ磁束が起
ァス
。この鎖交磁束��流が発生
し,ャップロスとなるャッ
2 倍るとギャップロス3 倍
度にプ長を変えずに
ップ すと 2
抑えられる。コアはャッ
プ数が 2
クコギャ 4 カ所に分 散し
ていため,1 所あのギ
えら って
全体と,ギの影響が
きる
(磁性材料カンパニー)
3 ギャップロスの比較
Fig. 3 Comparison of gap loss
100
1 10 100
Oriented 3%Si-Fe
(t=0.23 mm)
6.5%Si-Fe (t=0.1 mm)
Amorphous cut core
Amorphous Iaminated block core
Amorphous Iaminated block core
Frequency (kHz)
Core loss (W/kg)
Bm=0.1 T, Gap=0 mm
0.1
1
10
50 mm
1 アモルファス積層ブロックコア
Fig. 1 Amorphous laminated block core
2 コアロス周波数特性
Fig. 2 Core loss characteristics
1 ブロックコア寸法
Table. 1 Block core dimensions
L
H
W
Length L  (mm)
Min
10
20
10
Max
300
100
100
Tolerance
±0.5
±0.2
±0.2
Width W  (mm)
Height H  (mm)
Cut core (1cut)
Block core (4 blocks)
Amorphous
cut core
Amorphous
cut core
Amorphous laminated
block core
Amorphous laminated
block core
Frequency=10 kHz ,
Bm=0.1 T
10
5
0 2 4 6 8 10
Total GAP length (mm)
Core loss + gap loss (W)